Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。2016年7月下旬からホームオーディオ始めました。

俺と音楽CD しまだあすか「私。」

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しまだあすか「私。」

1. 黒が見える

2. 夜明け前

3. あの子

4. 病気になりたい

5. 歩む

 ブログで記録をつけはじめてそこそこの期間が経つけれど、オーディオシステムの機材や買ったCDばかりで、具体的にお前さん何を聴いてるのよ、と思う人も少なからずいると思う。俺が読者なら思ってる。だから手持ちのCDの中から適当にピックアップしてなにかしら思う事を書こうと思う。

 で、1回目は誰が良いのかと結構悩んだ。悩んだものの結論は出なかったので、今取り上げたいものを取り上げようと。自分が音楽を聴くというのを意識したところからスタートしてしまうと人生を追いかけ始め無くてはならないし、それでは今に追いつく前に飽きるのも目に見えている。現時点で自分と音楽に関する過去を振り返ってみて、思い出すのはこのCDを購入した日になる。2014年12月6日、水戸内原にあるイオンでの事。

 この日は歌手の佐咲紗花がイベントでミニライブを行うというので、俺はそれを本来の目的として会場へ来ていた。その前座として出演したのがこの、しまだあすかだった。

 地元茨城で活動しているといった紹介があり、「へぇー」くらいにしか思っていなかったのだけれど歌と演奏が始まってビックリ。ガツンと大きな衝撃を受けて「マジか…」という感想しか出なかった。今振り返ってなにかしらの説明をするのであれば「20歳にもなってない女の子が、なんという暗い歌を歌ってるんだ」的な感じと言えばいいのだろうか。少なくとも第一印象はそんな感じだった。

 そのままこのCDを購入。予定外ではあったけれど、今にして思えば安いもんだ。未だに時折聴いているし。

 5曲収録のミニアルバム。ギターとボーカルのシンプルな弾き語り構成。このCDに関してはそれで良いと思う。余計な付け足しは一切なし。ギターの巧緻も割とどうでもよく、あくまでボーカルを際立たせる役目をきちんと果たしている。

 1曲目は「黒が見える」。文字通りといえるのか、曲自体も暗く始まる。絶望か、希望が見えないだけなのか今ひとつわからない。その後もどことなく不安定さを思わせる曲が続く。4曲目に至ってはタイトルが「病気になりたい」だ。それだけでもどうかしている。歌詞にも「病気になりたい」が入り倒錯した精神状態とも言うべきか、歌い方も苦悩を表現している。しかしラストの5曲目はタイトルが「歩む」だ。苦悩の波が引いた時、もう一人の自分が前に進もうと言っている。希望が見つかるかどうかはわからない。だけど絶望に浸っていてはいけない。進むのだ、と。

 一個人の俺としては、このCDの完成度の高さは素晴らしいと思う。単純に楽器をジャカジャカと鳴らすノリの良さや派手さだけで色々なものを誤魔化している曲が少なからずある中で、歌としてきちんと勝負している点は好みでもある。このCDの制作に携わった人たちは彼女の良さをきちんと理解しているのだろうというのは伺える。特にスローテンポな曲、いわゆるバラード系というのはテンポが早い曲よりも実力が試されるものだ。全曲そうだということは気合い入れて作ったことが見て取れる。

 その反面、世の主流は前述したノリの良い曲だったり派手な曲だったりするので、この良さが受け入れられるかどうかという点については厳しいよな…とも。実際、どれだけの枚数を手にとってもらえたかについては知らないのでこれ以上は書きようがない。

 入手困難だが、機会があれば聴いてほしい。ライブ等で生の歌声も聴いてほしい。思い入れのあるミュージシャンなので、その辺はちゃんと書く。といったところで今回はここまで。

 

Webサイト: しまだあすか