Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。

頼んでいた電源ケーブルを受け取った

 本日、仕事帰りに行きつけのオーディオ屋へ寄ったところ、頼んでいた電源ケーブルが到着していたので受け取り。プリメインアンプに使う。

 今回の電源ケーブルはFURUTECH FP-3TS20、端子はFI-48(Ag)とFI-48M(Ag)の組み合わせ。端子2個だけで定価は税抜¥42,000…。実物を見て触れば分かる程には高品質だけども、まともな人にはオススメしない。高いものは基本的に良いものであるという事に対して確信に近いものを持っているのなら良いが、単純に「高額であれば良いものだろう」的な考えならば買わないほうが良い。ダメ、絶対。そんな甘い考えでいると不当に高いケーブルを使う事になる可能性がある。

 例を挙げると、某ブランドの数十万以上する超高額なケーブルが、よくよく調べてみるとFURUTECH製の部品を使っていたりして、結果数万円から10万円前後の予算もあればFURUTECHから部品購入して同等品が得られたりする(入手できるかどうか調達の難易度もあるが、最終的に組む必要はある。そこは自力でやるかプロに頼む。面倒な場合はいっそFURUTECHで完成品を買ってしまう方法も有り)。

 その差額の数十万円にどんな魔法がかかっているのか。まぁ、それはブランドに対する信者の信仰心だったりする。考えてみれば当然なのだが、高級ブランドとはいえ、そうそう自社でケーブルや部品を製造しているかといえば、基本的にNoだ。今どき自社工場を持ってる会社なんてまずない。結局は要求を満たす高品質な高級部品を調達し製品を作り、そこに自社ブランドの価値を上乗せして売るからこそ、凄い値段になる。その良し悪しの是非については議論の別れるところなので特に言うことはない。熱狂的な信者が高い価格で買うからこそブランドが維持できている部分もあるし、適正価格かはともかくとして、高額だからこそ一定の高品質を担保できている部分もある。

 言ってしまえば、ブランド価値の低い会社が凄い技術を持ち、高品質な物を作ったとしても、それだけでは高額で売れない。それはとても難しい事なのだ。ただ、高品質な部品を作ってる会社が自社製品を組み合わせて完成品を売る事はある。FURUTECHとかね。(個人的にはFURUTECHイチオシの評価をしてるので勝手に宣伝)

 極論すると、同じ用途でも数百円から数十万円以上のものまで幅広くある製品は、価格が上がるほどコストパフォーマンスにうるさい損得マシーンには全く縁の無い世界の話である。こういう世界には足を踏み入れない方が金銭的に幸せになれる。とはいえ、頭がどうかしていないと見えてこない世界というのも世の中にはあるのだ…。

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 ケーブル固いから曲がらないんすよ…。

 今まで使用していたのはACS350SXAで、これはこれで良いケーブルだった。