Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。

映画「天気の子」

 思い立ったので観てきた。公開2日目なので観客が多く、人の多いところが苦手な俺としては若干気持ち悪くなりながらも観賞。

 今作も新海誠作品らしく、映像が素晴らしかった。

 印象として「君の名は」が好きな人は好きになるんじゃないかなと思う。好きな子のために行動するぜ、君が1番なので周りの事は後回しだ。そして走る主人公。という点は共通。

 社会通念上の倫理的にそれはどうなのかと思うシーンはあったりしたのだけれど、思い返せば「君の名は」でも爆破とか市の放送を乗っ取ったりしたので、今作においても関係者ではない他人という名の大人は主人公たちにとっては邪魔者という立場。でも「雲の向こう、約束の場所」でも似たような、結果として大人相手にケンカを売ってしまってるティーンというのは。多少よくない事をしても、未成年だから軽く済むもんね。これ、アメリカが舞台だったら銃殺されても文句言えないのでは。

 個人的にすごくもやもやしたシーンがあって、それは協賛している会社の商品がところどころに出てくる事かなぁ。普通は類似したデザインの架空の商品とかでお茶を濁すのだけれど、本物が出てきたら出てきたでそれもちょっとなんか違和感を覚える。「あ〜…」みたいな。悪く言えばなんかあざとい。現実をベースにしたファンタジーなので、それは演出として正しいと思うけども、俺の中でそれがしっくり来ていない。謎。

 どうしても期待の新作だけに、最初期の「彼女と彼女の猫」から歴代作品と今回の新作を頭の中で比較してしまう。ま、素直に観るのも一つの方法だし、他の作品と比較してアレコレ差異を確認するのもまた一つの方法だけども。

 良い映画なんだけど、興収どこまで伸びるかなー。「君の名は」に続き、今作もハッピーエンドだからそれなりにはいくと思う。