Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。

映画「未来のミライ」

 本来、今日観に行く予定ではなかったのだが、行く機会が出来たので行ってきた。

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 内容的には安定の細田守監督作品。これまでの監督作品が好きならば全く問題無し。とにかく全編に渡って優しさを感じる作り。細田監督作品の特徴は「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」などに通じる「家族」というものの描き方だよな、と。色んなカタチの家族があるなかで、本作はある種の王道であるいわゆる「普通の家族」的なものを基準として作っているので、その「普通」という枠の中で生きてきた人にとっては良作だと思う。しかし、枠の外で生きた人たちにどう見えるのかは俺には分からない。一つの理想形として素直に受け入れられるか、こんなの有り得ないと感情的に反発される可能性もあると思う。ただ、それはそれだとも思う。監督の提示する家族というもののカタチを見て、自分にとっての理想の家族とはなにか、そういうのを考え、行動するきっかけになって欲しいし、そうあるべきだと俺は感じた。そういう意味では大人向けの映画かもしれない。もちろん、子供が見ても問題はない。

 また、オープニングとエンディングを歌っている山下達郎の曲がまた良い感じで、細田監督作品と合うと俺は思っている。振り返れば「サマーウォーズ」も山下達郎だった。派手さは無く、映画本編を立てているのに曲単体としてもしっかりと確立しているのが山下達郎という人の才能の一つだと思う。

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 ということでCD購入。「僕らの夏の夢」アコースティックライブバージョンも収録されている。予定外の出費ではあるが、俺はこういう時に「買わない」という選択がなかなかできない男なので仕方がない。