戦闘妖精少女 たすけて! メイヴちゃん
2005年当時の本作でも「アニメの製作本数が多い」というセリフを言っている。12年以上経過した今もその状態が続いてるのだから、業界関係者の頑張りには敬服するしかない。
内情はどうあれ、回っていられる状態ではあるのだろう。外野としてはペースダウンしたり、止まったりしたら死ぬのでは…という気がしないでもないが。
で、この作品。今となっては当時よく商品化できたなという印象しかない。
当作品の位置付けとしては「戦闘妖精・雪風」というハードSF作品を原作に持ち、物語は独自の解釈にしたとは言え映像化にこぎつけたOVAがあり、そこからのスピンオフとして製作された。
ハッキリ言って、ストーリーはあって無いような物だ。映像面でも主要キャラ以外は背景とみなしてよい。主要キャラも絵が安定しない所がある。
数少ない楽しめる点としては
・声優が豪華(水樹奈々、大原さやか、清水香里、中原麻衣、沢城みゆき、若林直美、有島モユ、岩田光央)
・台詞の中に原作者である神林長平の他作品ネタがチラホラ見受けられる
くらいだろうか。
OVAが硬派な雰囲気だっただけに、対照的におちゃらけた作品だ。しかも中身は無い。ファンアイテムとしか言いようがない。ファンの中でも更に人を選ぶ。これの内容を見て買う決意をする人はよほどの変わり者だろう。むしろ出せば無条件で買うくらいのファン向けだと思う。今から振り返れば当時新品で買った人は気が狂っていたと思われても仕方がない。もしくは何かに取り憑かれていたか。
興味がある人だけ見ればいい。どう思うかは保証しかねる。