DACメモ
日本国内で手に入りやすい現行AVアンプのハイエンド機で使われているDACを調べてみた。
DENON AVR-X7200WA
-> AK4490EQ * 7基
備考: マイナーチェンジ前のX7200Wで使われていたので変更無しと推測。7基もあるのは2ch出力だから数を揃えて対応。
YAMAHA CX-A5100
-> ESS ES9016S * 2基
備考: DACが8ch出力なのでチャンネル数的には2基で充分にカバー可能。
Pioneer SC-LX901
-> ESS ES9016S * 2基
備考: DACが8ch出力なのでチャンネル数的には2基で充分にカバー可能。
細かい機能までは比較していないが、よく目にするであろうスペック的には近似な印象。
ただ、ES9016Sは8chでこのスペックなのでちょっと飛び抜けているとも言える(AK4490は2chなので比較するとなおさら)。
俺は現在DENON AVR-X2300Wユーザーなので、発表されたDENON AVアンプの使用DACリストを下記にまとめる。
AVR-X2300W PCM1690 *1基 (2016年5月発表)
AVR-X1400H AK4458VN * 1基 (2017年5月発表)
AVR-X2400H AK4458VN * 2基 (2017年5月発表)
AVR-X4300H AK4458VN * 2基 (2016年9月発表)
AVR-X6300H AK4458VN * 2基 (2016年9月発表)
AVR-X7200WA AK4490EQ * 7基 (ベースのX7200Wが2014年11月発売)
この流れでいくと個人的には年末にはX7200WAの後継が出てもおかしくはないと思っている。カメラの世界じゃハイエンドは3年くらいで後継出る事が多いので。
じゃあX7200WAの後継どうなるか。
正直、AK4490からAK4458になる事は無いかなと。
S/Nが120dB -> 115dBになり、THD+Nは-112dB -> -107dBとなる。
聴感上で良くなるのなら構わないと思うが、DACの位置づけから考えるとそうはならない気がする。
AK4490からの進化系で行くならばAK4492/AK4497がある。AK4492はポータブル向けのようなので、ホームには来ないだろう。となると、AK4497が考えられる。
AK4490からAK4497になると、どちらも2ch出力であり、S/Nは120dB -> 128dB、THD+Nは-112dB -> -116dBへとなる。
わざわざマルチch出力のDACに載せ換えるよりは設計変更も少なそうだ。その分だけチューニングに時間を当てられると思う。
ピュアオーディオで使われるような、モノラルアンプを2個並列にしてステレオ化するような意味では、複数チャンネル出力できるDACに頼らず、DACそのものを複数配置して互いに干渉の可能性があるチャンネルを物理的に分けてしまうのはまぁわからんでもないけど、そう言う観点から見るとDENONはまだ愚直なのか。
DACそのものが音質を決めるわけではないけれど、良い高性能DACを選ぶからには回路設計もそれなりに優秀であろうと個人的には思いたい。
そしてDACの性能が低いと回路やその他の設計だけではカバーできない。だからDACの性能は高いに越したことはない。全てにおいて高品質でなければ上は目指せない。
X2300Wを購入してまだ半年だけど、X7200WAの後継機が気になるこの頃。