映画「禁じられた遊び」
DVDにて視聴。
我が家に、世界名作映画50みたいなセット物のDVDがあり、そのうちの1作。ふと一覧を目にしたら気になる作品がけっこう並んでいたので「禁じられた遊び」をチョイス。
こういうセットものは買うまでが良くて、たいていの人は全作品をチェックしないものだ。しかし、本当はチェックすべきなんだよな。と思う。
新作映画だけが映画ではない。音楽も漫画もドラマも同様だ。新旧あるものについてはどちらかに偏ってはいけないと個人的には思っている。しかしながら人の時間は有限なので、過去に向かって掘り続ける事は無理な話だ。
で、当作品。1952年公開。
画質、音質、字幕ともあんまりよろしく無いが、作品自体の本質がスポイルされている訳ではないのが救いだ。
戦時下という混乱のさなか、子供の無邪気さと、冷静さを失った大人たちという感じの構図がとてもせつない…。ボタンをかけ違えたまま終わってしまうのもまたなんともやるせない。
予算オーバーにより、ナルシソ・イエペスのギター1本によるBGMになったというのは逆に効果的だったなと作品を見るとより強く感じた点の1つだ。
ラストシーンの余韻がほとんど無いバッサリ感も予算オーバーを考えれば仕方ないだろう。そこもまた本質をスポイルしているわけでもない。
約80分という時間も丁度よい印象。