Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。

イライラ

 要求されるレベルがそこそこある職場に、レベルの低い者を送り込む事に俺は酷くイラついている。

 その対象は色々だ。送り込む事を決定した者、自分のレベルを上げようと何かしらの努力をしてるんだか、していないんだかわからない者。

 そういう意味では早々に見切り、「ウチの要求レベルに満たない」と言って短期間で契約終了を提示してくれた相手は優しいとも言える。「実力をつけたらまた来て欲しい」という追い討ちも付けてくれたし。

 それは振り返れば会社としての実力差を味わわされたようにしか俺の目に映らなかったけど。

 相手の話に具体的な言葉で返答できず、曖昧な、どうとでも取れる話しかできなかった時点でもうね…。

 技術系の会社を自称しているのに、経営陣も営業も技術を分かってない(知識としての技術用語ですら)し、抱えている技術者の大半はそもそも技術を身につけてない。長い目で見たら、そう遠くないうちに破綻すると俺は予想してる。このまま行けば、の話だが。

 個人的にそんなのは以前から分かっていたし、近年は事あるごとになんとかしたいと少なからず発言していたけれど、結果として効果のある改善策が打たれていなかったわけで、当然の成り行きではある。現場レベルで見たって、技術者とは名ばかりで技術の話が全くできない同僚が大多数だったからな。むしろ逆に技術の話をしようとする俺の方が白い目で見られがちだったし。

 会社の存続と拡大にばかり目がいって、働いている人間に目を向けていないとこうなるという見本みたいだ。おそらく数字ばっかり見てるんだな。当然だ。だからこそ、ここまで来たと言えるし、このままのやり方でこれ以上の成長はほぼ無いんじゃないかとも思う。

 以前聞いた、育てた人材が辞めて出て行く懸念だって、待遇が良ければそうそう辞めないだろう。出て行った元社員が出戻りしたり、どこからか仕事の話を持ってくる可能性も考えてない。なんでそういう考え方も持てないのかと考えるんだが、そういう事をされるほど良い環境ではないと薄々自覚してるんじゃないかね。これは自分の憶測に過ぎないけど。

 じゃあお前(オレ)に何が出来るか。

 現状で出来るのはまず自分自身の助かる道を探すくらいじゃないかな。傾いて沈む可能性がある船をどうこうするのは無理。俺は船長ではないからね。そんなんやるくらいなら一旦ご破算にして再出発した方が早い。急に全員一丸になれないし、一丸になったところで俺も含め本当の意味で役に立つ人間がどれほどいるか。

 ポジティブになれる要素が見つからないのにポジティブシンキングできるほど俺は楽観主義ではない。理想のために戦うほど理想主義でもない。自分自身に影響を与えない限りは各人好きにやればよい。物事を考えると、だいたいリバタリアニズムっぽい方向に行くんだよな。俺は。

 ま、上記は全て俺の一方的な主観による一面の事実でしかないので、真実は知らん。答えは時間だけが知っている。