映画「NAT KING COLE AFRAID OF THE DARK」(2014年)
Netflixにて。
ジャズの巨人の一人である、ナット・キング・コールについて語られるドキュメンタリー映画。
どんなジャンルでもそうだが、最初の開拓者であるがゆえの辛さは、そうでない者には想像する事しかできない。
事実上の黒人差別が残っている時代に、歌手としてピアニストとして名声を得ても、保守的な白人から差別され、また同胞である黒人にも保守的な層からは疎まれ、過激な黒人活動家にはもっと政治的主張をしろと言われ。
結果として彼は家族と、彼の事を好意的に受け止めてくれる人のみに愛されたのだろうなと。あとは隠れファンか。
豪邸を購入したら、近所に住む富裕層の白人から嫌がらせを受けたエピソードのくだりは結構くる。毒の塗られた肉を庭へ放り込まれ、それを愛犬が食べて死ぬとか、芝生を黒人の文字(ニガー)で焼かれたり。よくもまぁ耐えたものだなと。人格者でもあったというのはそういう事なのだろう。
娘でもあり歌手でもあるナタリー・コールも出演している。彼女は2015年末に亡くなったので、親子2代歌手という意味で見てもいいかもしれない。
ナット・キング・コール晩年のヒット曲。
娘のナタリー・コールとナット・キング・コールの音源を元に作られた共演曲。