Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。

金額ベースで製品購入を考えて悩む事の限界

どんな商品でもそうだが、金額ベースで考えると安物は「それなり」止まりだし、コストパフォーマンスが良いとされるものは「そこそこ」でしかない。

例えばオーディオにおけるレビューを見れば大抵が普及価格帯の物はみな一様に「価格を超えた」「クラスを超えた」という高評価の記事がほとんど目につくと思う。結局はそればかりだ。

クルマのチューニングにしても激安マフラーチューニングみたいな金額重視のものばかり特集され、本気で時間とお金を注ぎ込んでいる記事はある種の象徴でしかなく、自分とは関係の無い、違う世界の事だとし、自分も似たようなのをやってみようというバカは少ない。

オーディオも同様だが目に見えないからなお酷い。自分の明確なイメージを持っていないと迷走し、アレコレとオカルトも含め手を出した挙句、最終的には何も得られなかったと思う例だってあろう。費やした時間とお金の中から自分自身で「なにか」を拾い上げられないのだ。

我々庶民からすればクルマも家も一括で買う人はそう多くなかろう。しかしローンを組んででも買う人がいる。

趣味も行き着くところは同じだ。自分にとって欲しい・必要だから買う。それだけの事。そこに金額の大小や、ローン・一括の差異を考える必要は無い。重要なのは「(最終的に)払える金額であり、払う気のある金額か」だ。最初に予算の限度を立ててしまうのならばその範囲内でやればいいし、それで不満なら限度を上げるしかないのだ。スポーツ同様、自分の限界は自分で決めるべきだろう。高い高いと不満を言ったところで値段が下がる可能性は低い。ならば自分から手の届く距離へ移動した方が短い時間になるやもしれぬ。