手持ちの音楽の音圧を自分の目で見てみた
昨今の日本の楽曲は音圧を上げているというのは聞いていたものの、自分できちんと確認はしていなかったので、手持ちの音楽を波形とスペクトログラムでちょっと見てみた。
適当に選んだのは1枚目がアート・テイタム「虹の彼方へ」、2枚目はKOKIAの「ありがとう」。3枚目は本当に適当に選んだ「いばたべ音頭」を。
さすがにアート・テイタムのは時代を感じる。おそらく軽く半世紀は前の音だ。リマスタリングせずにそのままCD化したのだろうか。余裕ありすぎて当然、音量は小さく感じる。
KOKIAは静かな曲が多いから変に音圧を上げていない感じで、個人的に好印象。ボーカルがメインで曲がサブという意味では当たり前かもしれない。
あまり一般に手に入らないであろう楽曲「いばたべ音頭」だが、マイナー曲といえど意図的に音圧を上げているのが見て取れる。当然、ボーカルと楽器の音量に差を感じにくい。
他にも、手持ちの曲を色々と見たのだけれど、洋楽と邦楽でハッキリ目に見えて音圧の扱いが違うのを実感として理解できた。
邦楽じゃポップスでも音圧を上げてるのに、洋楽ではロックでもそれほど音圧を極端に上げていない。エアロスミスやアヴリル・ラヴィーンでもな。
音圧を上げることの是非は色々とあるだろうし個人的には曲によるとしか言えないけれど、どうも邦楽は全体の傾向として馬鹿の一つ覚えに近いくらい音圧を上げるのが前提になっているように思えてしまう。少なくともそれはダメだろうと思う。なぜ上げるのか、なんのために上げるのか、どれほど意味や効果があるのかがわからない。
最後に、ショックだったのは某和楽器ミュージシャンの曲も音圧が変に高かったこと。よくわからんが、生演奏とDTMが混ざるとそうなるのだろうか。和楽器に対してDTMを合わせているのか、はたまた逆なのか分からないけれども。まぁ、和楽器のみの演奏でもピークの音圧が変に高く見える理由はなんじゃろなと。
和楽器二重奏なのに、ピークが変に高く見える謎。誰か説明してださるとありがたいです。