カメラ雑感
[E-3]
周りの声と自分の意志により、なんとなくE-3の購入をした。とりあえず現在400〜500枚ほどしか撮影していない。
機能的な不満は特に無い。あるとすればせいぜい重量くらいなもの。
多分、D300や40D、5Dのいずれかを買っていたら(候補ではあった)、ここまでの満足感は無かっただろう。それぞれはそれぞれで良いんだけれども。
決め手は何と言ってもデジタル専用設計であることだろう。それ以上でも以下でもない。
専用設計であるが故に、四隅まで安定していた画質を得られる。そのシンプルな設計思想が素晴らしい。
まぁ、その辺はニコンやキヤノンほど既存フィルムカメラユーザーが多くなく、AFフィルムカメラに失敗したからという下地あってのものというのがなんとも皮肉かもしれない。
話を戻して。
私物ではないものの、E-410もウチにはある。
世界最軽量とかなりの小ささ。軽量レンズを装備すればこれはこれで最高のものだ。
ただやっぱり問題はフォーサーズゆえのファインダーの小ささと、AFに関して他社より遅れている部分。
まぁ、これはライブビューとMF撮影のスタイルにすれば全く問題なくなってしまうが。
その点、E-3はその弱点部分を見事に克服。フォーサーズなのにAPS-C並のファインダー。AFも3点から11点に進化。しかも全点ツインクロスセンサーという、他社でもここまで贅沢にはしないぞという仕様。
比較対象にはならないが、D3は51点のAFセンサーがあるが、15点のみクロスセンサーであって、ツインクロスではない。40Dは9点AFセンサーで、全点クロスセンサーだ。これもまたツインクロスではない。
そこそこの精度のセンサーを多数配置するか、それなりに高精度のセンサーを少数配置するか。という問題になる。
オリンパスはその辺が真面目なので、後者を選んだ。その中で可能な限りコストをつぎ込んで11点とした。
おそらくE-410や510の後継機ではセンサー数を減らすだろうけれど、やっぱり全点ツインクロスセンサーにしそうな気がする。
E-1発売から4年以上。
他社はハイエンドは2年、ミドルやローエンドは1年半間隔で新機種をリリースしている中でオリンパスだけは沈黙していた。
そしてフォーサーズの利点である、APS-Cよりも小型軽量にできるというメリットを捨て、重量増のデメリットを受け入れてまで、機能面でトップを行く二社へかなり近づいた。
良くも悪くもそれが今のオリンパスの限界。
だが、それが良い。
他社に先駆けてセンサーのダストリダクション機能を付けたし、ライブビューもオリンパスが最初だ。
AFセンサーに関しても、全点ツインクロスはオリンパスが初。
トップに少しでも追いつこうと必死だ。
そこが一番評価に値する。
[G9]
ハイエンドコンデジの1つ。
購入して3ヵ月は経っていないがおおざっぱに3,000枚弱ほど撮影しただろうか。多分2千後半くらいかもしれない。
これまた余り不満を感じていない。
言おうと思えば色々言えるわけだが、使えるか使えないかで言えば「使える」。
[終わりに]
他社製品を使ってないので、良し悪しの基準が今ひとつ定まってはいないものの、単体で見れば大きな不満は無い。
E-3に関してはレンズが欲しい。特に来年は単焦点のラインナップが充実すると良いのだが。