Morning, Noon & Night

随筆みたいなもの。言えない事もあるけれど、出来うる限り人生オープンで生きていたい。

活動報告書

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 毎月寄附をしている先の一つ、認定NPO法人KnK(国境なき子どもたち)から2017年度の活動報告書が送られてきた。

 去年あたりからなんとなく、地道な活動と活動資金の継続の重要さは当然としても、それと平行して少しでも状況が好転するようななにかしらのブレイクスルーはないものかと考えている。

 

http://knk.or.jp


「家族はつらいよ」

帰宅したらお袋が見ていたので途中から見た。

2作目の時も思ったが、現代に生きるステレオタイプな昭和の家族、みたいなテイストは予想通り1作目からあったようで。

文句言いながらも仲良い家族、亭主関白、(熟年)離婚は良くない、世間体が気になる。 どれも古い感覚に見えてしまうあたり、対象年齢は高く見える。

UHD BD版「INNOCENCE」「GHOST IN THE SHELL」

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 UHD版が出ただけで文句は無い。4kやHDRはもちろんだが、色域が拡大し、なによりビットレートが高い事がとても良い。「イノセンス」の方を確認した限りでは、一瞬とはいえ125Mbps超えたシーンがあった。

 HD解像度(Full HDではない)で視聴しているが恐ろしく綺麗だ。TVでもPCモニタでもいいから4k HDR対応のが欲しい。

 「スカイ・クロラ」「アヴァロン」も是非UHD版を待ちたい。俺は絶対買うよ。

AKB総選挙 2018が終わった。

 以前の俺は総選挙に全く興味がなかったのだが、最近ようやく自分なりのフラットな目線で見られるようになったので今年は速報と結果発表を見た。

 今まで見なかったのはファンの熱量ばかりが先に目に入ってしまい、その先にいるアイドル達を見るのが難しく感じていたからで。

 そもそも、メディアで取り上げられやすいのは熱狂的なファンの方だ。そしてアイドルそのものに強い興味がない人には熱狂的なファンしか見ずになんだかんだと感想を抱く。往々にしてそれはあまり良い印象ではないのではないかと思う。冷静に考えるとそれは当然でもあり、またその見方はそれほど正しくもないともいえる。

 基本的に人は己の興味のない事に対して熱狂している他人は奇異に映る。そのインパクトが強いからこそ、その熱狂的な人の見ている先にいるアイドルという「人」が見えていない。見てないから理解できず、理解できないから自分勝手な思い込みで誤解をする。

 この総選挙というイベントは凄い事だと思う。各アイドル達の一年間の「努力」と「結果」による「実績」を、「公の場」で「評価」されるのだ。そしてファンの方もまた、推しているアイドルへの思いの強さというのが投票数というカタチで問われる。

 アイドル自身はランキング上位や将来の夢に向かって努力をする。

 ファンは推しメンへの投票数を増やせるよう努力をする。

 実際に努力をするかどうか、努力の程度の差もあったりするが、ともかく努力をする理由・動機づけを作っている。ぼんやりとした夢よりも、はっきりとした具体性のある目標や目的は強く、実現する可能性が高い。

 ランキングはアイドルとファンの相互努力の結果によって成り立つ。おそらくそれは絶対だ。

 しかし勘違いしてはいけない事として、順位は単に結果を並べただけであって、個々人の優劣を示しているわけではない。アイドル自身とファン一人ひとりの集合体だ。

 ファンの投票にしても、一票だって重要だ。もちろん大量に投票可能ならばそれもまた重要だろう。が、それはあくまで補助的なものに過ぎない。各人とも置かれている立場、環境、状況が違うので収入も違うし、どれほど注ぎ込めるかも違って当たり前。違う事が分かっている事を改めて比較するのは無意味な上に無駄でしかない。だから自分の立場を振り返り、今後どうやったら注ぎ込める量を増やせるか、どうやって収入を増やすか、という事を考えさせてくれる機会を作ってくれている。少なくとも継続して応援できるよう給料分の仕事を頑張ろう、なんてのもある。これは何も考えずにぼんやりと日々を生きていたら到達することができない境地だ。

 こういう日常とはちょっと違う変化をもたらしてくれる物事がどういう方向に進むかは誰にもわからないが、日常があんまり面白く感じられない人に対してはスパイスとしての意味合いがあるだろう。そしてそれはアイドルに限った話ではなく、全ての分野において同じだ。

 今回の総選挙においてAKBグループの公式サイトを見て回り、一通り現役アイドルをチェックしたのだが、知っている名前がけっこういなくなっていて「あー、卒業したのか…」という一抹の寂しさを感じたり、まだ現役続行中の人もいて「マジか…」という驚愕と尊敬が入り混じった感覚を覚えたり。来年は俺も少しは投票しようかなと思ったものの投票したい子が多く、絞る事が難しいので収入増やす方法を考えてる。

 で、最後に今回の選挙結果について。一名だけ挙げるならば、99位のSTU48 石田千穂ちゃんがランクインできた事はとても喜ばしい。

 ランクインできた人も、圏外だった人も、努力に対して拍手と称賛を。そして自分自身も彼女らを見習って努力せねば。

2018入手CD_20 (6月前半)

「一応の水準で鳴っているなら、装置に金をかけるよりレコードを1枚でも多く買いたまえ、名曲を聴きたまえ。さんざん装置に金をかけた私が自分の愚かさを痛感して、これを言う。」

「どんなレコードを所持しているかは、どんな装置を持っているかより、はるかに恐ろしいことを銘記してほしい。君の部屋で鳴っているのは装置の音ではなく、きみの全人生、音楽的教養そのものの音だ」

「若いうちにこそ、できるかぎりいい音楽を聴きこんでほしい。俗曲なぞ年をとればいくらだって聴けるのだから」五味康祐

 複数の要因が重なった結果、今回はハービー・ハンコックの作品と縁があったから購入。やっぱり古い作品も良い。価格が下がっても価値が下がったわけじゃないというのは、中古CDを入手するたびに思い知る。

 今回入手したのは1960、1970、1980年代のアルバムなのだが、いずれも方向性が違っており、改めてハービー・ハンコックという人のジャンルを問わない多才ぶり、時代と共に変化してきた柔軟性を感じる。

 他にYMCK、そして芸能山城組

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Herbie Hancock「FutureShock」

1980年代作品。

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Herbie Hancock「HeadHunters」

1970年代作品。

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 Herbie Hancock「Maiden Voyage」

1960年代作品。

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Dick Dale「THE BEST OF DICK DALE & HIS DEL-TONES」

山下達郎のラジオ番組でギブソン特集を2週連続で放送した後にフェンダー特集をして、その時にDick Daleの「ミザルー」が流れて、映画「TAXi」や「パルプフィクション」を思い出し、「買わねば!」と思い至ったので購入。

とにかくカッコいい。

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Dick Dale「TRIBAL THUNDER」

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YMCK「FamilyCooking」 

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YMCK「FAMILY MUSIC」

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YMCK「FAMILY GENESIS」 

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芸能山城組「Symphonic Suite AKIRA

今回9枚

2018年 合計47枚

「audienceのスピーカーケーブルを借りた」の巻

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6月9日

行きつけのオーディオ屋に行ったら、先週行った時に聴いたCDを再度流して、「(見た目はプレーヤー、アンプ、スピーカーとも同じ機材だけど)なんか変えましたね? 同じCDの同じ曲でも音の印象が違う」と感想を言ったら「正解」と来て、色々話していくうちにケーブルの話になり、audienceのスピーカーケーブルOHNO IIIを借りた。1日のみ。

ウチの現システムのネックはスピーカーケーブルなので、とりあえず借りるかと。

6月10日

で、繋ぎ換えて試聴。

量販店で買える定価¥1,000/mのケーブルと端子を初めての素人加工で繋げただけのウチのケーブルでは話にならん…。比較対象にもならない。

このケーブル、どうやら音の傾向をできるだけ維持したまま材質等のコストダウンを図り、価格を下げるようで。これまでの半値近い300ドル台にするとか。「比較的」お手軽な価格になるそうだ。

遠くないうちにスピーカーケーブル買いたいなぁ。

「家族はつらいよ2」

1作目は未見。

ところどころに笑いのポイントがあるのは良いが、俺にとってこの映画のなにが嫌かって、頑固じじいと家父長制を描いてるところか。それがもうイラついてイラついて。

唯一の救いは女の子が自分の欲しいピアノを見つけたシーン。自分にとって良いものが直感的に分かるのは本当に素晴らしい。

小林稔侍の役は良かった。

2018入手CD_19 (5月後半)

「一応の水準で鳴っているなら、装置に金をかけるよりレコードを1枚でも多く買いたまえ、名曲を聴きたまえ。さんざん装置に金をかけた私が自分の愚かさを痛感して、これを言う。」

「どんなレコードを所持しているかは、どんな装置を持っているかより、はるかに恐ろしいことを銘記してほしい。君の部屋で鳴っているのは装置の音ではなく、きみの全人生、音楽的教養そのものの音だ」

「若いうちにこそ、できるかぎりいい音楽を聴きこんでほしい。俗曲なぞ年をとればいくらだって聴けるのだから」五味康祐

 これまでは購入したら割とすぐにアップしていたけれど、1週間か2週間はまとめて載せようかなと思わなくもない今日このごろ。

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Cocco「きらきら」

NetflixCoccoドキュメンタリー映画「大丈夫であるように -Cocco 終わらない旅-」を見たら、色々と思うところあって歌を聴いてみたくなったので、とりあえず見つけたものを手にとった。

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JAM PROJECT「SEVENTH EXPLOSION」

スパロボVをプレイしていたら「守護神 The guardian」を聴きたくなったので。テンション上がる。

今回2枚

2018年 合計38枚

アナログとかデジタルとか最近思うところ

 行きつけのオーディオ屋でベテランオーディオマニア客のエピソードを聞くことがたまにあるんだけれど、オーディオという世界への入口付近程度にいるような俺程度でも常軌を逸しているようなエピソードばかりなんだよね。

 エピソードの一つに、未だにレコードやテープメディアを信奉しているというのがあって、それは拘りという意味で凄く尊敬するんだけど、あまりにデジタルを下に見ている人の話は、アナログに憧れはしても拘りがあまり無い俺にはピンとこない。

 現在34歳の俺は世代的にアナログからデジタルへの過渡期を経験した人間だ。レコードは確かにあったけれど、物心がつく頃には既にCDのほうがメインになっていた。カセットテープも使ったし、ポータブルなCDプレーヤーやMDプレーヤーも使った。カセットデッキでも再生可能なMP3プレーヤーも使った。

 アナログにしろデジタルにしろ、結局は聴けば違いが分かるのだけれど、じゃあ聴かずに語るとどうなるかってぇと、結局の所は「デジタルはアナログの波形を再現できない」みたいなところに行き着く印象がある。そこは俺も否定はしないが、なんかそれって最大公約数的なザックリした感じも受けるんだよね。間違いじゃないけれど、それ「だけ」が正解とは思えないのだ。

 コンシューマ向けのオーディオではデジタルは頑張ってきたと思う。それはCDから開始してDVD-AudioSACDが出てきた。CDを超える音質としてハイレゾという定義も出た。ハイレゾにしたって96kHz/24bitのPCMや2.8MHzのDSDが出回り、今は768kHz/32bit PCMだの22.4MHz DSDが出てきた。アナログ派がよく言う「デジタルは波形がギザギザ」という問題に対してデジタルはひたすらデータ量を増やすことで、アナログとの距離を縮めようとしているのは間違いない。いくら波形がギザギザでも、人間が判別できないレベルにまで持っていく事ができるならば、判別できない人にとってそれはもはや同等のものであると言えるでしょう。

 そんな中でCDをCDのままでハイレゾを実現しようという面白い試みのMQA-CDのような規格も出てきた。デジタルはどうにかして進化しようとしてる。かつてのmp3のようなファイルサイズ重視で音質を犠牲にした不可逆圧縮から、音質と圧縮率のバランスを追求したAACFLACのような可逆圧縮にしたりと試行錯誤をしてきた。

 それに対してアナログ派はどうなのか。未だに古い規格のレコードとテープメディアじゃないかと。もっと良いアナログ記録媒体は無いのか、と。言ってしまえば進化はともかくどこまで進歩してんの? と。

 アンプにしても、真空管からトランジスタからICへと進化し続けている(音の傾向については主題ではないので割愛)が、真空管真空管から進化しているのか? と、問いたくもなる。真空管以上のアナログアンプは未来永劫出てこないのか?

 変わらない事に意味があるというのならば、「そうか」としか言いようがない。昨日と同じ今日、今日と同じ明日が、少なくとも自分が生きている間だけでもずっと続くのであれば、俺には変化が乏しくて面白くないものにしか見えないが。

 現段階の俺の結論としては、「アナログとデジタルは違うものだ」という、優劣という単純な二元論で分けられない至極当たり前の話に帰結するだけだ。比較できないものを比較しようとする時点で終わらない。肉と魚はどちらが美味いか、なんて話をしても意味がないのと同じ。どちらも煮たり焼いたりして食べるが、何をどう主張したところで肉派と魚派に分かれるだけである。例え人数の多い少ないで割合を計っても、それは優劣を示す根拠にはならない。金額が高価なものが優れているならばピュアオーディオが勝つが、数多く市場に出回ったものが優れいてるならばコンシューマ向けのほうが勝ちである。

 個々の機能や特徴を一つずつ比較すれば、そりゃそれぞれにおいては優劣がつくかもしれんが、全体として見たらやはり一概にどうとは断言はできない。優劣を決めようと議論すること自体が無駄なのだ。好きな方を選んで、自分や同好の士で追求していくしかない。

ファイナンシャルプランナー3級試験を受けてきた

 受けてきました。

 夕方に模範解答が出たので自己採点。午前が32/60点、午後が55/100点。合格ラインは各60%以上なのでどちらも不合格。

 言い訳を言わせてもらえば、ほぼ勉強できなかったにもかかわらずこの点数だったので、勉強すれば合格は可能だというのはわかった。全く歯が立たないわけではないのは実感として理解。3級だから当たり前だろうけれど。

 結論として、次回も受ける。

イライラ

 要求されるレベルがそこそこある職場に、レベルの低い者を送り込む事に俺は酷くイラついている。

 その対象は色々だ。送り込む事を決定した者、自分のレベルを上げようと何かしらの努力をしてるんだか、していないんだかわからない者。

 そういう意味では早々に見切り、「ウチの要求レベルに満たない」と言って短期間で契約終了を提示してくれた相手は優しいとも言える。「実力をつけたらまた来て欲しい」という追い討ちも付けてくれたし。

 それは振り返れば会社としての実力差を味わわされたようにしか俺の目に映らなかったけど。

 相手の話に具体的な言葉で返答できず、曖昧な、どうとでも取れる話しかできなかった時点でもうね…。

 技術系の会社を自称しているのに、経営陣も営業も技術を分かってない(知識としての技術用語ですら)し、抱えている技術者の大半はそもそも技術を身につけてない。長い目で見たら、そう遠くないうちに破綻すると俺は予想してる。このまま行けば、の話だが。

 個人的にそんなのは以前から分かっていたし、近年は事あるごとになんとかしたいと少なからず発言していたけれど、結果として効果のある改善策が打たれていなかったわけで、当然の成り行きではある。現場レベルで見たって、技術者とは名ばかりで技術の話が全くできない同僚が大多数だったからな。むしろ逆に技術の話をしようとする俺の方が白い目で見られがちだったし。

 会社の存続と拡大にばかり目がいって、働いている人間に目を向けていないとこうなるという見本みたいだ。おそらく数字ばっかり見てるんだな。当然だ。だからこそ、ここまで来たと言えるし、このままのやり方でこれ以上の成長はほぼ無いんじゃないかとも思う。

 以前聞いた、育てた人材が辞めて出て行く懸念だって、待遇が良ければそうそう辞めないだろう。出て行った元社員が出戻りしたり、どこからか仕事の話を持ってくる可能性も考えてない。なんでそういう考え方も持てないのかと考えるんだが、そういう事をされるほど良い環境ではないと薄々自覚してるんじゃないかね。これは自分の憶測に過ぎないけど。

 じゃあお前(オレ)に何が出来るか。

 現状で出来るのはまず自分自身の助かる道を探すくらいじゃないかな。傾いて沈む可能性がある船をどうこうするのは無理。俺は船長ではないからね。そんなんやるくらいなら一旦ご破算にして再出発した方が早い。急に全員一丸になれないし、一丸になったところで俺も含め本当の意味で役に立つ人間がどれほどいるか。

 ポジティブになれる要素が見つからないのにポジティブシンキングできるほど俺は楽観主義ではない。理想のために戦うほど理想主義でもない。自分自身に影響を与えない限りは各人好きにやればよい。物事を考えると、だいたいリバタリアニズムっぽい方向に行くんだよな。俺は。

 ま、上記は全て俺の一方的な主観による一面の事実でしかないので、真実は知らん。答えは時間だけが知っている。

THEO

 俺は今年に入って3回くらい問い合わせメールをしている面倒な客なんだが、いずれも丁寧な内容で返ってきている。

 サービスに対しておかしな部分をきちんとしたフィードバックで返せば、向こうもプライオリティ順に対応してくれる。

 理想にどれだけ近づけられるか、結局はお互い次第なんだよな。

茨城交響楽団 第116回特別定期演奏会・トヨタコミュニティーコンサート に行ってきた

 2018年5月20日(日)。

 演目はプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」。

 正直、プッチーニは名前くらいでオペラ自体も馴染みが薄い。そういう意味では行ってみるべき機会とも言えるし、音楽監督三枝成彰先生、指揮が三ツ橋敬子氏がいたりして、よし行くかと。

 情報が無い時はミーハーの流れに乗るのもまた一手。行かない理由ではなく、行くべき理由を探すならなおさら。茨城交響楽団から案内が来たのもあったしね。

 オペラそのものついて語るべき言葉は無いのだが、開演前の話に出てきた三枝先生の話がほんのちょっとだったのが残念だったかな。別にトークショーではないので当然だが。

 細かいところでは開演前の話でゴダールの事を「みなさんご存知」という前提で話をしていたのは個人的に驚きだった。有名といえば有名だし、知ってる人は知ってるだろうけれど、観客のほとんどが知ってるのであればみなさん映画の教養があるんだなと考えを改めざるを得ない。

 話を戻して、オペラを観劇した感想。

 一言で言えばなかなか良かった。歌唱は上手かったし、演奏も充分、ホールの音響は普通。

 そもそもクラシックが嫌いではないので、オペラだってそんなに嫌いなものでもないという下地はあった。ただ、オペラは観劇してこそかな、と思ったのも確かだ。基本的にCDとかでオペラを買わないのはそういうところがあるからかも。しかしDVDやblu-rayだったら欲しいかと言うと、あんまり優先度は高くないんだよな。馴染みが薄いからなおさらそう思うんだろうけど。

 内容について言えば、設定を1960年代とした事が俺にはそれほどピンとこなかったので、第3幕と第4幕の間の演出は自分としては微妙なところ。最所にゴダールの話が出ていたのでその影響か。有りか無しかで言えばそういうのも有りだと思うけれど、初心者向けのアレンジがあまり好きではない初心者としては、なるべく下手にいじらなかったもののほうが聴きたかった。

 次回の茨城交響楽団は8月だそうで。シューベルトの「未完成」を演るからちょっとスケジュール調整しようと思う。

 

 余談だが、茨城県立県民文化センターは駐車場の現金払いのみというのを改善して欲しい。いつまで20世紀の感覚でやってるんだろ。

映画「そして父になる」

 是枝監督の最新作「万引き家族」がカンヌ映画祭パルムドールを受賞という事で、最近の作品から見ていなかった「そして父になる」をNetflixにて視聴。

 キャスト陣の演技は雰囲気がある。特にリリー・フランキー真木よう子を個人的に推したい。

 内容が内容だけにサクサク話が進むようなテンポ感はイマイチだけど、作品のテーマをじっくり味わおうという気があるならばいいんじゃないかなと思う。逆に、テーマに対して自分なりの答えを既に持っている人にとってはあまり見なくてもいいような気はする。なにも考えてない人ほど見たほうがいい。

 それぞれの考えは、何が正しいというのではなく、誰も間違っちゃいないのだ。

2018入手CD_18

「一応の水準で鳴っているなら、装置に金をかけるよりレコードを1枚でも多く買いたまえ、名曲を聴きたまえ。さんざん装置に金をかけた私が自分の愚かさを痛感して、これを言う。」

「どんなレコードを所持しているかは、どんな装置を持っているかより、はるかに恐ろしいことを銘記してほしい。君の部屋で鳴っているのは装置の音ではなく、きみの全人生、音楽的教養そのものの音だ」

「若いうちにこそ、できるかぎりいい音楽を聴きこんでほしい。俗曲なぞ年をとればいくらだって聴けるのだから」五味康祐

 ここ何年も、それこそホームオーディオ以前、カーオーディオを始めた約4年前よりさらに前からシングルCDを買う機会を減らしていた。理由は簡単で「ノーマネー」だから。シングルCD買うよりも、アルバム買ったほうがコストパフォーマンス良いよね、と。なおさらメジャーなミュージシャンはCDを出すペースがアマチュアより早いので、それに見合った収入ではない。

 という感じだったのだけれど、久々にシングルCDでもいいから買いたいと思ったので購入。小田和正のCD買うの初めてだ。

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小田和正「この道を/会いに行く/坂道を上って/小さな風景」

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矢野沙織「Groovin’High」

今回 2枚

2018年 合計36枚